浜松市史 四
第二章 復興への努力と民主主義
第八節 医療・厚生
第三項 伝染病と食中毒
一 伝染病
伝染病の蔓延と対策
伝染病
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敗戦直後の社会的混乱期には食糧不足、栄養不足、非衛生状態が極端に悪化しており、医療従事者や医療施設が回復しておらず、ために
伝染病
が蔓延することになった。『
浜松市戦災史資料
』四によれば、昭和二十年度において「
赤痢
が著しく増加発生し、死亡率も高かった」と記述している。この原因は先の諸要因に加えて、住居の不完全さも相まって、蝿や
鼠
の駆除が徹底していなかったことが挙げられる。