浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第五節 庶民の教養・娯楽
二 建築・絵画・書道
半香・顕斎時代
鴨渓
574 ~ 574 / 686ページ
鴨渓
(おうけい)(一七九四-一八五七)は本名緑介。絵は文晃に学んで人物画が巧みであった。【遠江名勝図】嘉永二年(一八四九)に文晃・
半香
・桂巌・隆古らの絵、
賀茂真渕
の歌、
石川依平
の文、山塘・秋巌の詩等をまとめて『遠江名勝図』を刊行した。また
半香
と共に書
画会
を開いて後輩を指導した。安政四年没、のち
林鶴梁
(時の
中泉
代官
)撰文の頌徳碑が
見付
の
金剛寺
境内に建てられた。