浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第五節 庶民の教養・娯楽
一 俳諧
俳諧の庶民化
[俳諧の庶民化]
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【
普大寺
完来
筆
芭蕉
句碑】寛政二年(一七九〇)浜松
普大寺
の庭に
芭蕉
の「白露もこほさぬ萩のうねり哉」と刻んだ句碑が建てられた。前にのべた
白輅
・
徐生
・
柳也
・知白などの月並会の人たちが建てたものと思われる。
雪中庵
四世
完来
の染筆で、このころ
完来
が浜松を訪れたと考えられる。
普大寺
は明治初年廃寺となり、句碑は
伝馬町
に移された(大正年間にふたたび鴨江の遊郭に移されたが、昭和二十年の戦災で破壊)。