浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第五節 庶民の教養・娯楽
一 俳諧
初期の俳諧
俳諧のはじまり
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江戸時代の庶民文化は元禄・享保以降における産業経済の発展にともなって伸張し、中でも庶民文学、とくに
俳諧
の進歩はそのもっともいちじるしいものの一つであった。
江戸初期の
俳諧
は貞門派の祖である松永貞徳によって大成されたが、その後
大坂
の
西山宗因
によって、いままでの貞門古風が排され清新洒脱な談林派が開かれたのである。