浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第三節 漢学・医学・蘭学
漢学
渡辺蒙庵
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江戸幕府が封建教学として奨励した朱子学に対して、批判的な学派が起こり、そのはじめに現われたものに古学派があり、その中心に
荻生徂徠
があった。徂徠学は
太宰春台
(だざいしゅんだい)らによってひろめられていったが、その門人
渡辺蒙庵
は浜松に
漢学
塾
を開いていた。蒙庵は
医師
であったが、のちに招かれて浜松藩主に仕えた。諱は操、字を友節といい、蒙庵・竹亭と号し、享保のはじめころから古学を提唱していたもののようである。
渡辺蒙庵
著老子愚読(
浜松市立図書館
蔵)