浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第二節 国学
内山真竜とその周辺
内山真竜
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内山真竜
(前述)は元文五年(一七四〇)
豊田郡
大谷村
の
庄屋
内山美真(よしまさ)の長男として生まれた。二十三歳で真渕に入門して国学を学び、歌文の添削をうけ、二十六歳で
渡辺蒙庵
について老荘漢籍を学び、三十一歳には後妻として蒙庵の孫をめとっている。真竜は旅行を好み、遠近に見聞をひろめたが、真渕や
加納諸平
のように他国の土となることなく、郷土の山里に農耕と勉学の生涯を送ったのである。真渕からは「熱心であるが気性がはやりすぎる」と批評された。
内山真竜
自画讃(天竜市 内山忠三郎氏蔵)