浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第二節 国学
遠江国学の発展
小野古道
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川袋
(
磐田郡
竜洋町)の
小野古道
(おのふるみち)は、
城飼郡
平尾村
(
小笠郡
菊川
町)の
栗田土満
(くりたひじまろ)とともに、県居門下の二大人といわれている。元文二年(一七三七)真渕が江戸に出たとき、直先に入門して、『
古事記
』や『
万葉集
』の講義を聴いた熱心な門人である。彼には『
小野古道家集
』があり、真渕の万葉調をうけ、それに古今調を加味した近世風の佳作をのこした。