浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第二節 国学
江戸と浜松
真渕の帰郷
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真渕は京都遊学中心荷田家に寄宿していたが、元文元年帰郷したときの紀行文『
旅のなぐさ
』(西帰)の冒頭にもあるように、真渕は故郷を忘れ得ない人であった。「久しくもなりにけるかな、都のたれかれとむつましくなりにたるにつけて、おもへども猶こひしきものは、故郷にぞあなる」といっている。
賀茂真淵
筆植田喜右衛門・同七三郎宛書簡(
浜松市立図書館
蔵)