浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第一節 寺院と神社
庶民の神々
社宮司社
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社宮司社
赤宮・社宮・尺地・社護司・斜口、またはおしゃもじさまなどと種々の名称でよばれ、風邪や咳などをなおす神として信仰された。『
静岡県神社志
』によればこの種の神社は浜松付近(旧
浜名郡
)にもっとも多いという。
入野村
赤宮神
(しゃぐじん)の
赤宮神
は、現在
入野町
西彦尾
に移したが、いまも毎年九月十七日を例祭日と定めているし(
竹村清
氏調査)、
上都田村
片瀬
の社宮社では大晦日の火祭が行なわれ、接待の餅を焼いてたべると風邪をひかないといわれる。