浜松市史 ニ
第七章 文化の興隆
第一節 寺院と神社
白隠と浜松
高塚地蔵院
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白隠
は駿東郡原の
臨済宗
松蔭寺の住職。七十四歳の宝暦八年(一七五八)に高弟遂翁・東嶺・悟庵をしたがえ、桑名からの帰途
高塚村
(
浜名郡
可美村
)の
地蔵院
に杖をとどめている。滞在百日と意外に長びいたのは、自隠が病を得て静養のためだったという。全快をまって大会をもよおし虚堂頌古を評唱した。このとき来たり集まるもの七百衆におよんだという。