浜松市史 ニ
第六章 藩政の動揺と民衆の動向
第八節 徳川幕府の滅亡と浜松
井上藩の態度
甲府駐屯
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【
名倉予何人
】甲府に駐屯した井上藩士のうち、隊長の
伏谷又左衛門
は先鋒副総督の参謀助役に、また
名倉予何人
(あなと)は甲府町差配を、
岡本
万寿次と相曾忠之助は書記助役に、
犬塚雄太郎
が国中締方調(『浜松藩記録』)に、それぞれ五月二十九日任命された。ついで六月朔日河堤溝御普請差配等に井上藩士の任命があった。六月四日には水防掛に
犬塚雄太郎
、六月八日には
代官
として赤松孫太郎が任命され、甲州の治安維持にあたった。