浜松市史 ニ
第五章 交通・産業経済の発展と町や村の生活
第四節 産業経済の発展
藻草
庄内地方の藻刈
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東海別
二十七か村のうち、
小人見
・
大人見
・
伊左地
・佐浜・和地・
平松
・白須・
神田・村
櫛などの諸村は赤地や痩地のため藻を刈って耕地を養っていたことは『
遠江国風土記伝
』に説くとおりであるが、ことに庄内地方は
浜名湖
畔で
藻草
利用がもっともさかんなところで、しばしば
藻草
取場の採藻権紛争が関係村々(主として大沢領)の間に起こっている。ここで
藻草
の村ともいうべき
村櫛村
の場合を『
村櫛
区有文書』によって述べることにする。