浜松市史 ニ
第五章 交通・産業経済の発展と町や村の生活
第四節 産業経済の発展
天変地異
笹ヶ瀬隕石
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宝永元年(一七〇四)正月十二日昼九ッ時分(正午)に、笹瀬村(当市篠ヶ瀬町)増福寺の地中へ「天より玉壱ツ」が落下した。この玉は四角で大きさは天目(てんもく)茶碗ほどで目方は三百十六匁ぐらいあり、たいへん珍しい「玉」というので領主
本庄安芸守
は江戸屋敷へ運ばせて検分したという(『
旅籠町平右衛門記録
』)。この「玉」は玉薬師として増福寺へ祀られて現在にいたっているが、最近の研究によって
隕石
であることが確認された。