浜松市史 ニ
第五章 交通・産業経済の発展と町や村の生活
第二節 交通の発達
浜松宿の助郷
定助郷と大助郷の指定
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これによると、
助郷
は宿常備人馬が不足すれば近在の
助郷
村が出動し、それでもなお不足の場合は
助郷
村以外の近郷の村々の出動を規定している。こうして宿の
伝馬
が百疋と定まったのは翌寛永十五年で、その後元禄七年(一六九四)にいたり東海道往復の人馬の輻湊により
定助郷
・
大助郷
の制ができた。これは
助郷
制の確立を意味するもので、
浜松宿
では定助十六か村役馬百二十七疋村高五千九十八石、大助四十四か村高一万五千六百六十六石、合計
助郷
高二万七百六十四石六十か村であった(小名あわせて七十七か村)。