和蘭人参礼 鎖国時代を通じて、オランダ人は通商の特権を得ていたので、その償として羅紗などを献納するため、慶長十四年以来、年々江戸に参礼し、のちには五年に一回の割となった。その一行は大体百五十人内外で、長崎から
大坂を経て東海道をくだり帰路は伏見から船で淀川を
大坂に下るのを常としていた。【負担金】これは
朝鮮人賀使や
琉球人使節のように優遇はうけないので、それだけに沿道の
宿駅の負担は軽かった。
(表)
和蘭人参礼の年次
年次 | オランダ人 |
安永5 | ツンベルグ |
9 | チチング |
享和2 | ワルデンナール |
文化3 | ヅーフ |
文政元 | プロンホーフ |
5 | プロンホーフ |
9 | シーボルト |