浜松市史 ニ
第三章 浜松城下町の形成
第二節 武家屋敷と無役町
武家屋敷
早馬地域
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早馬
地区(はやうま) 五十五軒。城郭の東北部にあって、
早馬町
に隣接して
分器
(ぶんぎ)(分木)とか舟蔵などといわれた地区をふくむ。周囲は田が多かった。ここを流れる
新川
(しんかわ)の西岸には広大な藩の下屋敷と
樹木屋敷
があった。【
誕生屋敷
】
樹木屋敷
とはすでに邸宅は廃れ樹木のみ繁茂する屋敷という意味であろうが「此所
誕生屋敷
と申伝候」と注記がある。すでにこの時代に徳川二代将軍秀忠の誕生地はわからなかったとみえる。