浜松市史 ニ
第三章 浜松城下町の形成
第一節 浜松城
城郭
城内侍屋敷
72 ~ 72 / 686ページ
城内
侍屋敷
三の丸
と
馬屋
の南方一帯が
侍屋敷
であった(第三章第二節参照)。
このうち
馬屋
の南の一屋敷は、そのころは空地で
樹木屋敷
とよび「古御城ト申伝候」と注記がある。すでに
青山氏
時代(一六七八―一七〇二)にこのような伝承があったとみえる。しかし、これを裏づける資料はみあたらない。
なお「
御家中配列図
」をみると、
諏訪大明神
(現在市民会館)の前に諏訪大祝
杉浦信濃
の屋敷があったが、その南隣に三十間四方の空地があり「御蔵屋敷と申伝候」と注記がある。この御蔵についてはわからない。