浜松市史 ニ
第三章 浜松城下町の形成
第一節 浜松城
城郭
南濠
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南側の城濠は空濠(小字名実堀(さねぼり))と
庖丁堀
(小字名
庖丁堀
)からなっていた。【
庖丁堀
】空濠は幅二十二間・長さ八十二間(幅約四〇メートル・堀口約一五〇メートル。絵図により若干の相違がある)で、その東に
庖丁堀
があった(現在は埋め立て浜松税務署や民家が並んでいる)。【
鎧掛松
】この堀のかたわらに家康が鎧をかけ涼をとったと伝える鎧掛けの松がそびえていた(大正十四年三月、記念碑を建てたが昭和七年暴風で倒れ、付近に二代目の松が植えてある)。