浜松市史 ニ
第三章 浜松城下町の形成
第一節 浜松城
城郭
天守曲輪
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天守曲輪
丘陵の西端の最高所に位置し、東北と東南の方向に張りだした不整菱形(東西五六メートル、南北六八メートル)をなし、周囲は低い土塁があり、その下に石垣をめぐらしている(石垣については後述する)。東面して
天守門
(門については後述する)、西面して
埋門
(うずみもん)とよぶ裏門をそなえ、内部は広場となっている(高さ三五メートル)。その地積はおよそ八百五十坪(二・八一〇平方メートル)である。天守台はこの広場の北にかたよって築かれているので、
天守門
からはほとんど見えない。