浜松市史 ニ
第二章 近世初頭の浜松と徳川家康
第八節 羽柴秀吉の覇権
家康の甲信経営
甲信二国を一任
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かねてから甲・信をねらっていた
北条氏政
は嫡子氏直を将として、信州へ侵入し、南下して甲州に入ろうとした。家康も七月三日浜松を出発し甲斐
府中
に向かう。その結果、十月二十九日
北条氏
とのあいだに和議が成立し「甲・信両国は家康の占領に一任」されることになった。