目次
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中世編
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第五章 戦国時代
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第六節 民政
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農業・漁業・林業・鉱業
製塩業
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瀬戸
内海沿岸地方だけでなく、海岸ではどこでも小規模な塩がとれた。塩田をつくり、人力で海水をくみあげ、塩田に流し、自然蒸発で、濃い塩水をとる揚浜法が行なわれ、また室町時代の末には、溝をほり、潮の干満を利用して塩田に灌水する入浜法が採用されだした。【
宇布見
の塩浜 新浜】天正十一年(一五八三)分の
宇布見
(
雄踏町
)の「
地頭
領家
御
年貢
納下勘定事」(「
中村文書
」『
県史料
』五所収)によると、
宇布見
では塩浜の
年貢
を納め、この年に新浜も経営している。天正十五年分の勘定書によると、入浜法らしくある。