目次
/
中世編
/
第五章 戦国時代
/
第二節 戦国大名の基盤
/
遠江の有力な土豪
松下氏
588 ~ 589 / 706ページ
【
頭陀寺城
】
松下氏
頭陀寺城
(当市
頭陀寺町
に
松下氏屋敷
跡がある)による
松下氏
。三河碧海郡松下郷の出身。長則は弱年から槍術で諸国を遍歴し、
今川義元
らに仕えた。子加兵衛之綱は三河国に生まれ、
今川氏真
に仕官する(『
寛政重修諸家譜
』四百十二)。しかしその先祖は
松平氏
と同じ時代に、室町幕府
政所
執事
伊勢氏
の
被官
になっているから小
土豪
としては意欲的である。之綱が
豊臣秀吉
の幼年時代の日吉丸を召し使ったことは(『
太閤記
』)有名である。
徳川家康
から
浜松荘
のうちを保証された
松下筑後入道
と之綱の関係は不明である。