目次
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中世編
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第四章 室町時代
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第五節 宗教と文化
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文化
室町時代と浜松
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本市
にあった、もと
蒲御厨
は日本の農業史上で早稲と中稲、中稲と晩稲との接点になっていた。農業でも、
本市
の地区は先進地帯にはいる。
引馬
の市では
土倉
も営業し、
土一揆
の対象にもなった。
下人
(げにん)が市に逃げこんだこともある。「
引馬
市富屋千区」というのは、このような豊かな経済力に裏打ちされた現象である。室町時代の文化の波は交通のはげしい
引馬
の地区におよんだであろう。ただ
浜松荘
は三河
吉良氏
の所領で、
代官
の治下にあり、戦国時代に
今川氏
の
分国
となるので、それまでの施策はみるべきものがないようである。