目次
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中世編
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第四章 室町時代
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第五節 宗教と文化
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宗教
駿河の臨済宗
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なお大休宗休(たいきゅうそうきゅう)は天文五年(一五三六)
今川義元
に招かれて臨済寺(りんざいじ)(静岡市大岩町)に入り、二世
太原崇孚
(たいげんすうふ)は、
今川氏
の同族であり、その軍師をもつとめた。そして
臨済宗
を中心とした駿河国の
禅宗
は、東海道をおさえたようにみえた。しかし
今川氏
の滅亡とともに臨済派の勢力は衰えた。
本願寺は第三代法主(ほっす)覚如から善如・綽如・巧如・存如と移るが、それほど発展しない。とくに関東・東北・九州などの社会的・経済的におくれている地区でははなはだしかった。