目次
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中世編
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第三章 南北朝時代
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第五節 宗教と文化
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仏教
寂室録抄の考証
519 ~ 519 / 706ページ
【馬郡】『
寂室録抄
』によると、「馬郡 遠江州マイサワノ近所也、世俗ハマゴウリト云」とあり、当市内馬郡にあたるとする。
如意寺
は大悲院観音堂のことであろうか。それは『
東関紀行
』にもみえて著名な観音であった。
寂室元光
は、
五山
文学をそだてるのに特に力のあった禅僧である。
【義俊】寂室和尚の教化は、実を結んだ。「
浜松荘
居住の菩薩戒弟子義俊」は亡女の忌辰にあたり、山河幾百里、遠く永源寺に参詣し妙法蓮華経一部を書写して供養し、寂室和尚が拈香(ねんこう)(焼香)した(『
永源寂室和尚語録
』)。