目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第五節 社会と経済
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荘園
浜松付近の荘園
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【
加地子
所従
】この労役は、
名主
の分はその
名子
や
下人
に肩がわりされてくる。しかもこの農民は、
名主
に
加地子
(かじし)という小作料を支払うようになってくるから(それだけ収穫高がふえている)、鎌倉時代の農村にかかる負担のすべてをささえていたのは、
名子
(なご)(
作人
・家子・郎党)・
脇在家
(わきざいけ)・
下人
(げにん)・
所従
(しょじゅう)(
下人
と
所従
は同じ階層で、
名主
に対し隷属性が強い)という農民である。つぎに当市付近の
荘園
について述べる。