目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第一節 鎌倉幕府の成立
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源頼朝の挙兵
遠江守護のはじめ
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翌二十一日頼朝は、千葉常胤らの強い進言をいれ、京都への進撃をやめ、
武田信義
を駿河に、
安田義定
を遠江におくことを決定した。また奥州平泉(岩手県西磐井郡平泉町)からきた弟義経を引見した。
【
安田義定
】義定は
遠江守護
のはじめであり、遠江は、頼朝勢力の最前線となった。
安田義定
は、甲斐源氏の安田冠者義清の四男。頼朝の挙兵を聞き、工藤庄司景光らと発向したが、甲斐源氏の討伐に向かう駿河
目代
橘遠茂
らと波志太山(星高山)で戦い、撃破した。そして義定は
武田信義
とともに頼朝の軍に会する。