目次
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古代編
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第六章 奈良・平安時代の文化
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第一節 神社と寺院
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寺院
国家の法会
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定額寺
はこのような官寺であったから、国分寺同様に国家の保護を受けると同時に、官命を受けて国家のために祈祷し、法会(ほうえ)を行なった。
頭陀寺
が
定額寺
に列せられた以後の二、三の例としては、貞観(じょうがん)十七年(八七五)・寛平(かんぴょう)五年(八九三)・康保三年(九六六)・万寿三年(一〇二六)などに、国分寺および
定額寺
に対し、般若経転読などの修善が命ぜられている。
頭陀寺
においても、この命を受けて転読が行なわれたことであろう。