目次
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古代編
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第二章 古墳時代
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第二節 国家統一期の浜松地方
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遠江地方の前期古墳
古式古墳の分布状態
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以上の三基についで古いと考えられる
古墳
は、十数基知られているが、そのほとんどは平
野部
(
天竜川
流域・
太田川
流域・
原野谷川
流域・
菊川
流域など)にのぞむ丘陵末端部や台地縁に分布している。
農耕社会
であるから、その経済地盤が沖積地にあったことは当然であるとしても、大和朝廷による国家統一の波がこの地方にもおよんできたときに、いち早くその傘下に入り、朝廷の威をかりて首長の座を占めたのは
天竜川
平
野部
に勢力を得た
内野
赤門上古墳
の被葬者と、
太田川
流域を基盤とした松林山・経塚両
古墳
の被葬者であった。