目次
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自然環境編
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第二章 地形とその生い立ち
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第六節 浜名湖の生い立ちと特質
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現在の浜名湖
今切と弁天島
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平安時代の東海道はこの砂州の上を通っていたので、
浜名川
には五十六丈(じょう)の長橋が架せられていた。鎌倉時代における
橋本駅
の繁栄は海道に並ぶものがないといわれていたが、室町時代以後に襲ったたびたびの津波、とくに明応七年(一四九八)のものは猛威をふるい、
今切
の口が決潰して湖海相通じた。また西端も切れて離れ島となった。これが
弁天島
である。
浜名川
も埋没し、現在の小川にその跡を示すに過ぎない。